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「うぉ、やっちゃったー!!タトゥー入れちゃった!!」
「…煩いんですけど。」
「え、笑ってんじゃん。」
「…男なら小さな事気にしない。」
「うー…マオ君の意地悪!!泣くよ!?」
「泣けば?」
「……。」
【しるし】
目を閉じて昔の事を思い出す。ゆうやと二人だけで入れたタトゥー。
最初は好奇心だけだったけど、それは二人の想いを象徴するようなものだった。
ゆうやは優しくて、俺の我が儘にも笑いながら頭撫でてくれて俺より大人みたいなのが悔しくて。
なのに突然意味分かんないギャグとか言うし、散々笑わされたと思ったら小さな事で拗ねたり俺より子供みたいなのが少し愛しかったりして。
俺らが付き合った時はゆうやが散々悩んで悩んで…
「マオ君!!」
「んー…?」
「問題です!!すき焼きのすきを取ったら!?」
「焼き。」
「正解!!
…ん?」
言った台詞に笑っちゃって、それに焦るゆうやに意味は伝わってるって伝える為に口付けて。
真っ赤な顔がまた可愛くて押し倒したくなっちゃったけど結果的には反対だったり。
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