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「未羽…由希くんと…」
「別れた。」
真奈美が問う前に未羽は答えた。
「…なんで…」
「…そうするしか方法がなかったの…由希を救いたかった…」
そう言って静かに泣いた。
よく見ると未羽の目は腫れていて頬も少し痩けていた。
「あんた…食事は…」
「通らない…食べたくない。…ダメだよね。毎日泣いてばっかで嫌になっちゃう。自分から別れたのに。」
その様子を見て大体を察した。
(未羽…このままじゃダメだよ。あんたが壊れる。)
だけど今の真奈美には慰めるしか出来なかった。
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