鏡を信じるな

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「お姉ちゃん…?ということは御之坂達は三姉妹だったのか?」 螢はこくりと頷く。 「話を戻すけど、そう、私達の姉が殺されてからいろいろと犯人の行方を探していたの。それで確信はないけど、らしき人物の情報があったから行くことにした…というわけ」 「ふ~ん……」 どうやって見知らぬ人の情報を手に入れ……… 「それで今ちょっと遠くまで出掛けてるわけだよ」 話が終わったのか螢は体全体を椅子に預け静かに目を閉じた。 「早く見つかるといいな。犯人」 話すことがなくなった恭真は適当に言った。 「見つけるに決まってるでしょ。絶対…」 螢は目を閉じたままそう答えた。強く…強く…  
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