私達と一緒に犯人を探してくれない?

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「もう一日分のエネルギー使い果たしたぞ。おい……」 高校二年生の俺は夏休みを満喫したい。だが夏休み課外というさほど誰も興味のない授業に強制参加しなければならない。 ああ暑い眠い眠い眠い眠い眠い… 「おい。佐々木どうしたん?具合悪いん?それとも夜更かし?……お~い生きてますか~?」 と机に突っ伏して寝ている俺の頭のつむじをシャープペンシルでぐさぐさ刺す前の席の人。名前は…前田友(マエダトモ)だったかな。黒髪に少し茶色の混じったショートカットが似合うおしとやかな奴のはずだ。 「死んでるなら返事しろ~。もしくは私に何か貢げ~」 「死んでないし貢がないからシャーペンで頭刺すのをもれなくやめてください。それができないなら僕は貴方を殺してしまうかもしれない」 「あ、起きた」 「いや……起きたからケシカス投げんのやめてくんない?」 彼女はケシカスを投げるのを止めるなりいきなり真剣な顔つきになり俺に言った。 「佐々木……朝螢に何か言われたでしょ?」 !?――こいつ見てたのか? 「ああ。おはようって言われたぞ。そんだけ」 ほんとのことを言ったらクラス中から何か言われるにちがいない。それは本気でごめんだ。「ほんとのほんとに?」 「ほんとです」 俺は彼女の言及から逃れるように席から立ち上がり男子達の話の輪へそそくさと混じることにした。 内心陽炎じゃなくて良かった~と心の中で小さくガッツポーズをした恭真だった。  
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