8人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後――――
恭真はホームルームが終わった瞬間ダッシュで校門まで来たのだがすでに二人の少女がそこにいた。一人は御之坂 螢、そしてもう一人は明とスタイルも顔も言うなれば容姿全てが同じの明の双子の妹、御之坂 明だ。
「さ、行こう」
螢は軽く恭真に微笑むと踵を返し歩き始めた。どこに行こうとしているのかは恭真は一切知らないが置いて行かれるのもなんなので彼女について行くことにした。明は恭真の隣を歩く。そういえば何故にこいつがいるんだ?
「どこに行くんだ…?」
恭真はひそひそと小さな声で隣の明に聞く。
「私も…分かりません」
明は苦笑を見せ小さな声で返した。明は嘘が下手なのか多分嘘をついているのだろうなと何となく恭真は思った。
螢はそんな恭真や明を見向きもせず、ずんずんと二人の先を歩いて行った。
最初のコメントを投稿しよう!