8人が本棚に入れています
本棚に追加
補足的な情報だが彼女達は両親と離れて暮らしているらしい。
なんでも遠いだとかそうでないだとか…
「それで俺に何の用なの?」
リビングで恭真は冷えた麦茶を飲み干し早速聞いた。ここまで来たのだから多分大事なことなのだろうなと直感的には思っている。
「うん。実はね、恭真に頼み事があるの」
テーブル越しに真剣な眼差しで話す螢。明は螢の隣でちびちびと麦茶を口に運んでいる。
「頼み事?」
「そう。頼み事」
「俺じゃなきゃダメなの?」
「ダメなんです」
「明に頼めばいいんじゃないの?姉妹なんだし」
「明も含まってます」
「えっ?さっき分からないって…」
明はクスッと笑い「ごめんなさい。嘘ついてました」と丁寧に謝った。恭真はそれを見て肩を竦める。
「まあ…一応聞いとくよ」
螢はニッコリと今のところ今日一番の笑顔を見せ言った。
「私達と一緒に犯人を探してくれない?」
最初のコメントを投稿しよう!