学校に

3/21
前へ
/1185ページ
次へ
意を決して私はインターホンを押した。 ピンポーン…と、機械的な音が響く。 「おはようございます。アキト様」 お手伝いさんだ。 門の隅に監視カメラが付いているので こちらのコトが丸分かりなのだ。 「おはようございます。」 挨拶を返し、門のカメラに頭を下げる。 「今、そちらに坊ちゃまは向かわれました。」 『坊ちゃま』だって。 私と住む家も世界も違い過ぎる。
/1185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1611人が本棚に入れています
本棚に追加