第1章 始まり、そして出会い

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ドン……ッ! 都会の喧騒の中、鈍い音が響きわたり…… 「キャーッ!?」 続いて悲鳴、そして野次馬が集まる。 ?〈あ……れ?何だ? 周りが騒がしいな……〉 「おい!何だ!?」 「事故だ!人が跳ねられたみたいだ!」 ?〈事……故?〉 「道路に飛び出した猫をかばったんだってよ。」 ?〈猫……?〉 「ニャーオ……」 青年の腕に猫が抱かれている。 ?〈そっか……俺、車に……〉 「バカじゃね?たかが猫の為によ。」 心無い言葉が青年の耳に届く。 ?〈うる……さいな……お前に言われたくないっての……〉 次第に体の感覚、意識が失われていく。 ?〈これが『死ぬ』って事か……あっけない……もんだな…………〉 そして青年の意識は闇に落ちていった……
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