今日という奇跡の一日に

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小鳥のさえずりとカーテンから漏れる日の光が、今は朝なのだという事を知らせる。 二人で寝るには少し狭いが寄せ合って寝るには丁度いい。 そんな一人で寝るには少し大きめの自分のベッドの中で、迎えた何度目かの朝。 腕の中の小さな君は今日も俺に安らぎをくれる。 スースーと可愛い寝息を聞いていると自然と笑みがこぼれてしまう……。     子供の頃は俺もよく笑っていたよな。 十年前のあの日、あのことが起こる前は……。
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