30人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺に触れるな!!」
肩を振り上げその大きな手から逃げ、この場から一刻も早く離れたくて無意識に足が動く。
……いつもこうだ。
心にもないことを言ってしまう。
わかってる。
本当は一緒に行きたい。
あんたとならどこでもいい。
一緒にいたい……。
気がついたら俺は自分の部屋の前にいた……。
全速力で走ったせいか、なだれ込むようにベッドに身を沈める。
洗い立てのシーツはいい匂いがして、真っ白だった。
最初のコメントを投稿しよう!