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その母親は彼に、
大人の知恵を出しながら、
皆で彼の娘の傷が少しでも早く薄れるように
協力して頑張りましょう
と言った
彼はそこまでご迷惑はおかけできないと言うと
「家族だと思えばいいでしょ、
人間なんて皆お互い様じゃないの」
そう言われて彼には返す言葉が無かった
彼はずっと
人様に迷惑をかけないように
ご恩は必ず返さなければならない
そう生きてきた
人と言う字は
線が支え合って人と読む
そんな事を思い出していた
今
彼を
彼の娘を支えているのは
他人だった
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