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――えっ!
何が起きたのか、理解できなかった。
体から出る血液が、丸く気泡のようになって浮いていく
俺は、少しずつ遠退いていく意識の中、彼女と約束した言葉を繰り返していた
誰か伝えてくれ
彼女に伝えてくれ
必ず戻るからと
あの部屋で待ってる彼女に
少し、遅くなるけど
必ず戻るからと
誰か伝えてくれ
お願いだ
誰か伝えてくれ
必ず戻るから、待っててくれと
必ず戻るから、待っててくれと
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