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そしてその日、夕暮れの海岸で彼女にプロポーズした。
逢えば冗談ばかり言ってお互いの気持ちを押し込めて、真面目な話をする機会を失っていただけに、こんな大切な時も気の効いた言葉ひとつ見つからず
「これから先、ずっと一緒にいてくれないか? 」
そう言って、二ヶ月間温めていた指輪を渡した。
驚いた顔をした彼女は、暫く無言で俺の顔を見つめる。
「えっ?! ホントに? ……冗談……じゃないよね? 」
「バカ、冗談でこんな事言えるかよ!」
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