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翌日の朝早くに、俺はエマージェンシーコールで起こされる。
隣で寝ていた彼女が、俺に抱きついてきた。
「……行かないで! 」
初めて、彼女は素直に自分の気持ちを俺にぶつける。
「大丈夫だよ! 君の為に必ず戻るから、俺を信じて」
それは自分の中の不安と、彼女に誓う気持ちから出た言葉
泣きそうな笑みを浮かべながら真っ直ぐな視線を俺に向けて何度も頷く彼女に
「帰ったら、式挙げよう……そうだ! 二週間で戻るから、この部屋予約して置こう、そしてここからまた始めよう」
「……わかった……待ってる、待ってるから」
後ろ髪を引かれる想いで、必ず戻ると心に誓い俺はホテルを後にして防衛省に向かった
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