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本部に着くと、連絡を受けていた通り俺は、この戦争を終焉に導くべき最終兵器を搭載して人型戦闘機に身を包んだ
これで、戦争は終わる
平和な日々が戻ってくる
そう確信して、地球を後にした
そう目の前にある、このモニターのスイッチを押せば、地球に、彼女の元に、これからの二人の日々に……
その時、沢山の浮遊物が流れて来る外の空間に目を奪われた
そこには、敵や味方の戦闘機の残骸や死体が悲惨な姿で、漂っている
俺が、このスイッチを押す事によって更なる犠牲を増やす事にもなる……
複雑な気持ちで、凝視出来ず眉間に皺を寄せ思わず目を閉じた瞬間
その一瞬の躊躇が俺の機体と身体に穴をあけた
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