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佐藤君ったら見かけによらず可愛いんだからッ!
嬉しすぎて逃げるなんて私の魅力にイ・チ・コ・ロ・ねっ
私は昨日の出来事を反芻しながら通学路を歩いていた。
すると
「モ~エ!」
後ろから覚えのある声が聞こえ、振り返るとさらさらのストレートヘアの黒髪を2つに三編みし、今時珍しい黒斑眼鏡をかけた私の友人、御霊カナが手を振り駆け寄ってきた。
高校に入って同じクラスになり、カナの真っ直ぐな性格が気に入って今や親友と呼べる仲にまでとなった。
「それでどうだったの?」
カナは整った綺麗な顔を好奇心でいっぱいにし尋ねた。
「ふふん、この私に告白されて断る男がいると思う?」
「いるんじゃない?」
自信満々に言う私にカナは曇りのない笑顔で言い放つ
うぐっ!?カナの何でもズバズバ言う性格、邪心がないから憎めないよねー
思わず頬が引きつった笑みを作る
「っで、イエスかノー、どっち?」
急かすように問い詰めるカナと一緒に、いつものように通学する
私達の周りには、煩い外野がいつものように賛辞の言葉を言っているのを耳にいれながら
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