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「さ、佐藤君!!」
勢いよく教室のドアを開けると、周囲から視線を向けられるが気にせず窓際の席にて、本を読んでいる佐藤に駆け寄る
「……えと、君は…」
余程読書に熱中していたのか、数秒遅れて顔を上げた
「昨日放課後に呼び出した河合だよ、昨日はごめんね?
あんなに動揺するなんて思わなくて…でも私気にしてないから!
佐藤君もいきなりでビックリしたもんね、まさかこの私から呼び出しだなんて…」
改めて昨日の事を思い出すと顔が熱くなってきた
それを隠すように俯き、熱を持った頬を冷ますように両手を頬に宛てた。
ちらりと佐藤君を伺えば本人は目を丸くしてこちらを仰視していた。
その後ろの男性陣からは、鼻から赤い液体を流してる者や、同じく顔を紅くしてる者、「萌えッ!」と叫ぶ者までいた
……私の名前を言ってるのかな?
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