†晴れ時々嵐のち晴れ†

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―昼*喫茶店― 「この街に来るのも久しぶりだなぁ」 私はカップ片手に人通りの多い通りを眺めている。 そう、ここはラビと初めて立ち寄った街。 (†鍵の少女† †つけられた名・棄てられた名†にて) あの頃から変わらない活気と人々の笑顔を懐かしく思い呟くと スミレがいなくなったことで不機嫌だったレオンが反応する。 「ナナシお姉ちゃん、初めてじゃないの?」 「うん、前に一度だけ立ち寄ったことがあるの。」 カップに口をつけ 再び通りに目をやると誰かと目が合った。
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