晴れ時々嵐のち晴れ

｢ナナシだよな！まじ久しぶり！｣

ライトは４年前よりさらに背が伸びていて
あの厳つかった顔つきから
今では別人のような優しい笑顔を向ける。
特徴的だったサソリの尻尾がないことから
地の魔族と契約を切ったことがわかった。

｢ホント久しぶり！
………往診中？｣

黒いトランクを見ながら言うと
ライトは飛びっきりの笑顔をつくる。
本当に変わったなぁ～、と思いながら私も笑顔をつくる。
が、ファイは逆に不機嫌になっていく。