文化祭

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「何ですか会長?」 政宗が呼び出しの電話をいれてから五分もしないうちに、大山はやってきた     「大山さん!何で私の呼び出しには答えないんですか!」   悠は大山の両肩を掴み、今までの鬱憤を晴らすかのように、その体を激しく揺らした   「だってさ~どうせ取材でしょ?面倒なのはパスパス」   大山は悠に抵抗するわけでもなく、揺れながら喋った    「今回の文化祭の出し物に関する資料。心理研究部だけ提出されてないんだけど…どういうことかな?」 悠は疲れたのかようやくその手を放した 大山は落ちそうになった眼鏡を中指で軽くもちあげた 「会長、事前に答えを知ってるなぞなぞを解いて楽しいですか?本番の日を楽しみにしてて下さいってことですよ」 「事前に申請がなければ、なぞなぞを出せなくすることだって可能だぞ?」 「ほぉ~…今や最も注目されている部活を文化祭に出さないとなると、生徒会への不信が高まるんじゃないですか?副会長としてもそれは反対ですね」 「はて?ルールを守るからゲームは楽しいと言ってたのはどこの方かな?」 口調こそは穏やかなものの、空気は重苦しいものだった   もしこの場にいても、この二人の間に入れる勇気を持つものなどそうはいないだろう しかしこの人は違った
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