491人が本棚に入れています
本棚に追加
10分間はあっという間だった
結局、水掛け論でしかなかった話し合い
当然、ジョーカーの検討もつかない
『それでは第2問。次は厳密にはクイズではありません。プレイヤーと私が交互に発言します。プレイヤーは私が何を言おうと数字をカウントしてください。つまり柳下さんが【1】、そして私が何かを言う。次の鬼國さんは何があっても【2】。私が発言してから2秒以内に答えなければ終了。正確にカウント出来なくても終了。簡単ですよね?プレイヤーが【30】まで数えられたらクリアです。では時計回りで。柳下さんは好きなタイミングで初めて下さい』
玲は皆とアイコンタクトで確認をとる
「1」
『三輪車のタイヤの数は?』
「2」
鬼國は少しの迷いもなく言った
『トランプの総数は?』
「3」
『明日は何日?』
「4」
『今、何月?』
「5」
一周目は何事もなく終わる
むしろ大山が哀れに思えるぐらいだった
そして中盤に差し掛かった所で流れが変わる
「14」
『23』
「…15」
『14』
「16」
『26』
「……17!」
何も大山の言葉が数字になったからというだけではない
間隔が急に短くなったのもつらいとこだった
最初のコメントを投稿しよう!