裏切りのジョーカー

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10分間はあっという間だった   結局、水掛け論でしかなかった話し合い 当然、ジョーカーの検討もつかない 『それでは第2問。次は厳密にはクイズではありません。プレイヤーと私が交互に発言します。プレイヤーは私が何を言おうと数字をカウントしてください。つまり柳下さんが【1】、そして私が何かを言う。次の鬼國さんは何があっても【2】。私が発言してから2秒以内に答えなければ終了。正確にカウント出来なくても終了。簡単ですよね?プレイヤーが【30】まで数えられたらクリアです。では時計回りで。柳下さんは好きなタイミングで初めて下さい』 玲は皆とアイコンタクトで確認をとる 「1」 『三輪車のタイヤの数は?』 「2」 鬼國は少しの迷いもなく言った 『トランプの総数は?』 「3」 『明日は何日?』 「4」 『今、何月?』 「5」 一周目は何事もなく終わる むしろ大山が哀れに思えるぐらいだった そして中盤に差し掛かった所で流れが変わる 「14」 『23』 「…15」 『14』 「16」 『26』 「……17!」 何も大山の言葉が数字になったからというだけではない 間隔が急に短くなったのもつらいとこだった
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