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「…実は…何にも…考えてないんでしょ…?」
玲は大山に人差し指をビシッと突き付けた
「まさか!今回は学校全体を巻き込み…」
「…どうせ…本番の日も…うまいこと言って…サボるくせに…」
大山はそれを聞くと、黙って教室を出ていってしまった
「ちょっとお姉ちゃん!本当に大山さん、やめちゃうじゃない!私、もう校内新聞の特集に心理研究部を取り上げちゃったんだから!」
「そうだよ玲ちゃん。ここは時間をかけてゆっくりと…」
「…大丈夫…」
玲は室内のスピーカーに目をやった
『あー…あー…。どうも心理研究部の大山です』
するとスピーカーから大山の声が聞こえてきた
『今回の文化祭、我々心理研究部の壮大なゲームに参加してもらいたいと思います。いや、心理研究部というより私、大山と一戦交えましょう。勝利者には豪華商品をご用意。詳しくは文化祭当日に発表します。まっ、どうせ今回もオレの勝ちだけどね』
ここで放送は終わった
「えーと…これでいいんですかね?」
「多分…。大山本人が出てきて説明したなら少なくともクレームは報道部には来ないだろうね」
玲はブイサインを作り、政宗に見せ付けた
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