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「…大山くん!この時間の間は何をしてもいいのかな?」 『その場から立ち上がったり、カードを互いに見せ合う等しなければ』 「君に質問してもいいかな?」 『どうぞ。残り2分で良ければ』 「君はジョーカーを信頼しているのか?」 大山は少し考える素振りを見せてから答えた 『そうだね。ここまで見事に騙しきるとはさすがだよ。ジョーカーに比べたら君たちプレイヤーは正直すぎるね。こんなに近くに潜んでいても気付かないもんなんだなぁ…』 「ありがとう。やはり君は面白い人だ」 音無はこの質問で何かを得ようとしたわけではない 再確認 敵は大山ただ一人 必ず何か裏がある それを常に頭にたたき込んでいなければ勝利はない 勝利への執念は時に流れを変えることがある 『さぁ時間です。サイコロを振ってください』 音無がサイコロを手に取る 異論を唱えるものはいない そしてサイコロの目は音無の執念によってうまれた 『さて、誰を追放するのかな?音無くん』 音無は迷う様子もなく、あるプレイヤーを指名した
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