騙す相手

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『9問目は見事にクリアですね。後がないこの状況で見事です。さぁ10分のフリートーク後はいよいよ最終問題になりますね』 「さてと…渡邉くん、この展開は君の望み通りなのかな?」 「う~ん…よく分からな~い。ジョーカーはどうだろうね~?鬼國さん?」 「そうですね。私に聞く意味がよく分かりませんが」 4勝5敗 これがプレイヤー達のここまでの戦績だった 「次の問題をジョーカーは間違えれば…目的達成か」 「でも追放があるんだよね~」 「恐らく、自分の正体を隠そうとするあまり、ギリギリまで引っ張りすぎてしまった…ミスですね」 「何にせよ、よくここまで生き抜いたものだね」 「つまり、次を間違えた人を追放すればいいんだよね~?」 「基本的には…ですけどね」 「ジョーカーは間違えるしかない。これは事実でしかない」 「大山さんはもともと正攻法で勝たせるつもりはなかったんでしょうね」 「つまりはジョーカーを見つけろと?」 「憶測ですが」 「だとしたら次で望み通りになりそうだね~」 観客達は無言で3人の会話を観る この中にいるジョーカーを見つけるために いつしか観客達もプレイヤーになっていた
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