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『どうもどうも~』
大山はハンドマイクを手に持ち、ステージ脇から出てきた
集団で寸劇を演じたり、仮装したりしている他の部と比べると、あまりにシンプル
普通の制服にいつもの調子でだった
『今回のゲームのルールを説明しま~す』
そしてこの唐突さも大山なら頷けるだろう
しかし、突然の発表に会場はより一層騒めきを増す
『あー、静かに静かに~。ここ聞き逃したら説明しないからね~』
大抵、こう言っても静まらないものである
しかし、誰もが心理研究部の部長の発言を聞き逃すまいと口を塞いだ
『皆さんが利口で助かりますね。ではまず参加条件。参加人数は51。そして各部1名が上限となっております。理由は後程…そして代表にトランプを一枚渡します』
大山はポケットからトランプを取り出した
普通のサイズより少し大きめのトランプだった
慣れていないと片手では持つことさえ困難なこのトランプを、大山は器用に広げて見せる
『そして参加人数は51名までと言った理由はトランプが51枚しかないからです。少しカードを無くしてしまいましてね。これを配り終えたのを確認してからゲームは開始されます』
大山はトランプをポケットへと戻した
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