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『受付は地下にある心理研究部室。開始時間は午後1時。先程も言ったように51名までとします。さて…前置きはこの辺にして、皆さんが知りたがってること、【優勝賞品】について話すとしますか』
「待ってました!」
「期待してるぞ!」
大山に向かって言葉が飛びかう
これには大山も悪い気はしなかった
しばらくして歓声が止みだした頃に大山は再び口を開いた
『まずは副賞。特大ゴッドシューを部員数分お付けします』
「マジかよ!?」
「私、頑張っちゃおうかな?」
しかし、この賞品に万人が満足するわけではない
それはステージ上に立つ大山からでも見て取れることだった
『皆さん、まだあります。これはあくまで副賞。優勝賞品はこちら!』
大山は一枚の紙を取り出した
何やら文字が書かれているようだが、それをハッキリと確認出来るものはいない
『ここに書かれている文面は、【優勝した部は願いを極力叶えることを約束します】というもの。これは既に四谷会長の許可も得ております。生徒会長が極力願いを叶えるという意味、皆さんならお分かりでしょう?』
この瞬間、今日一番の歓声が体育館を支配した
中には腕を突き上げ、大山コールをする者までいた
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