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惑星ヴァイサス南東部:ドウス村近郊
半時間歩くと目の前に小規模だがしっかりした街が姿を見せた。
「あれがペシェル族の街だ。」
トレースが指差しながら言葉を発した。
サムスは街の方を見ながらもトレースのアームキャノンが気になっていた。
「トレース、そのアームキャノンは一体…。」
「これは、サイラックスを追ってスペースパイレーツの艦隊に侵入した時に偶々見つけたんだ。
どうやらインペリアリストの強化型だったみたいだから無理矢理アームキャノンに付け加えた。
銃口は別々にしたが、その代わりアームキャノンへの負担が大きい。」
頷きながらもサムスはスキャンバイザーで読み込んだ。
発展強化機構:ヴォスペリオン
インペリアリストの強化型機構を確認。エネルギー消費量はインペリアリストの約5倍ですが威力は脅威的で中型の戦艦を破壊可能です。
光線の太さはインペリアリストの約15本の攻撃範囲を持ち、アームキャノンのずらしにより広範囲に攻撃可能。反動は脅威的です。
それに伴い、威力は半減しますがインペリアリストの連射が反動なしで可能になっています。
「そういえば、大型戦闘機はどうした?」
「大破時に抜き取ったデータは銀河連邦のアエナム社に譲渡した。」
「アエナム社?」
「あぁ、アエナム社は最近銀河連邦内に出来た研査や兵器開発まで幅広い分野を管轄している。確かスターシップに載せていた通信機もアエナム社製だったよ。」
「通信機か…。そうだサムス、俺のスターシップの通信機を使って銀河連邦と連絡をとったらどうだ?」
「良いのか?」
「あぁ、銀河連邦の援助があった方がサイラックスも見つけやすい。こちらとしても助かるからな。」
街に近づきながら二人は呟いた。
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