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二人が村の門を潜ると殺風景な農村が出迎えた。
「サムス、此方だ。」
トレースは左腕で指さしながら歩いて行く。
微かだが、褐色のスペースシップが見える。
急いでサムスは後を追った。
少し歩くと鋭利な曲線を描く褐色のスペースシップが姿を現した。
少し躊躇いながらもトレースはサムスをスペースシップ内部へ招待した。
スペースシップ内部は狭く、色々な機器が置かれていた。
トレースは直ぐに銀河連邦エーテル支部へ繋いだ。
「サムス!君なのか!?」
聴こえてきたのは数時間前に聞いたあの声だった。
「はい。スペースシップは大破し作戦は実行不可能だ。」
「そうか。そちらの惑星の状況はどうなっている?」
「惑星事態は安定、物資が届き、作戦復帰までサイラックス追跡を行う。」
「いや、本作戦は取り止める。スペースパイレーツが確認された以上、視察の作戦は不要だ。だが、君はそのまま惑星ヴァイサスに残りサイラックスの行方を追ってくれ。MRDを奪取した可能性は十分にある。物資と兵員を少数だが送る。必ずMRDを取り返すのだ。」
「了解。」
「検討を祈る。」
通信は途絶えた。
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