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「トレース!?何故ここに?」
トレースは合図を出し、周囲にいた者を抑制した。
「ここのペシェル族と我々クリケン族は同盟関係にある。詳しい話は後でする。」
そう言うとトレースは後方にいたペシェル族の長老らしき者の所へ歩いていった。
長老らしき者は合図を出し、周囲にいた者達を下がらせた。
そして、再びトレースが此方にくる。
「サムス、まず同盟関係の事からはなそう。
約150年前クリケン族の一部がここヴァイサスに侵略を目的に攻め込みペシェル族と交戦状態になった。
しかし、攻撃的なペシェル族の抗戦で戦いは長引き、消耗戦になりその10年後、同盟を結んだ。その後は情報交換などが盛んに行われている。」
「情報提供のためにここに?」
「あぁ、カンデンも別の惑星系で情報を集めてくれている。それより君は何故この惑星に?確か銀河連邦に。」
「銀河連邦に頼まれて惑星テレスの視察を行おうとしたが、大気圏外でスペースパイレーツ残党に攻撃され墜落し現在に至る。」
「そうか。ならサイラックスを見なかったか?」
「サイラックス!?」
サムスは耳を疑った。
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