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こんなにも近くにいるのに 手を伸ばせばすぐに あなたに触れられる 距離にいるのに それなのに 話しかけることさえ ままならない 呼べばきっと 気付いてくれるのに 触れればきっと 気付いてくれるのに 小さな勇気が出せない 自分がもどかしくてたまらない たまに話しかけてくれる時を ずっと待つばかりで 自分からは動くことが出来ない 声をかけることを躊躇って 手を伸ばすことを躊躇って 他の人と話すあなたを見て 唇を強く噛み締めていた 自分だけを見ていて欲しいと 願うばかりで 自分から行動することを 躊躇う自分が嫌いで 惨めで 辛いんだ…  
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