君に恋したⅡ~side光《cou》~

2/4
前へ
/116ページ
次へ
            校舎裏にすすり泣く声音が響く。 「ゴメンな。」 泣いている女の子に、それだけ言って歩き出す。 今月、コレで何度目だ…? この、“清涼高校”に赴任してから、何人もの女の子に告白されている。 普通、俺みたいに25歳位の男は嬉しいはずだ。 …がっ、俺はガキに興味はない。 むしろ、年上好きだ。 そんな事を考えながら歩いていると、目の前にキョロキョロしながら、明らかに挙動不審な小っさいショートの茶髪girl発見。 …今日は厄日か…? 華奢な肩でため息をついている。 ため息をつきたいのは、俺の方なんだけど…。 新入生。。。だよな? こんな校舎裏まで迷い込んで来るなんて、どんだけの馬鹿だ。 そして、フッと視線を下に泳がせると… …――――!? ―――――――っ男?! その生徒は、男子用の細身の紺チェックのスラックスをはいていた。 …女かと思ってた…。 .
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

698人が本棚に入れています
本棚に追加