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校舎裏にすすり泣く声音が響く。
「ゴメンな。」
泣いている女の子に、それだけ言って歩き出す。
今月、コレで何度目だ…?
この、“清涼高校”に赴任してから、何人もの女の子に告白されている。
普通、俺みたいに25歳位の男は嬉しいはずだ。
…がっ、俺はガキに興味はない。
むしろ、年上好きだ。
そんな事を考えながら歩いていると、目の前にキョロキョロしながら、明らかに挙動不審な小っさいショートの茶髪girl発見。
…今日は厄日か…?
華奢な肩でため息をついている。
ため息をつきたいのは、俺の方なんだけど…。
新入生。。。だよな?
こんな校舎裏まで迷い込んで来るなんて、どんだけの馬鹿だ。
そして、フッと視線を下に泳がせると…
…――――!?
―――――――っ男?!
その生徒は、男子用の細身の紺チェックのスラックスをはいていた。
…女かと思ってた…。
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