君に恋したⅡ~side光《cou》~

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とりあえず、話し掛けてみるか…。 男を女だと思っていた自分に嫌気がさしながら、でも女の子に見えたソイツに少しだけ興味が沸いて、話し掛けた。 よく言うだろ? 六分の恐怖と四分の好奇心って。 「お前、新入生か?」 相手が振り向いた瞬間、 何故か胸が高鳴った。 「はい、ちょっと迷っちゃって困ってたんスよ。」 …アレ…? 何か違和感。 まぁ、いいや。 なんかコイツ不思議。 相手は、苦笑いしながら肩をすくめて見せた。 「馬鹿だな。まぁ、この学校広いし、仕方ないか…。俺も赴任してきた時はちょっと迷ったし…。」 「えぇ!? せ、先生だったんですか!?」 …―――わかった。 今ので全ての謎は解けた。 …俺はコイツに生徒と間違えられてたんだ…。 思わず、吹き出してしまった。
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