君に恋した

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―――春4月 ―――――入学式… この日に、俺は光と出会った。 覚えてるのはきっと俺だけだろう。 でもこの出会いは俺を確実に変えていった。 ―――――――――――――――… 「お前、新入生か?」 俺は自分でも情けないと思うが、俗にいう迷子になっていた。 「はい。ちょっと迷っちゃって困ってたんスよ。」 目の前にいるこの男の第一印象。   “爽やか好青年” 俺の一番嫌いなタイプ。 「馬鹿だな。まぁ、この学校広いし、仕方ないか。 俺も赴任してきたときはちょっと迷ったし…。」 「えぇっ!?せ、先生だったんですか?!」 俺は、一言多いこの男を、生徒と間違えていた。 .
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