第一章

8/12
前へ
/90ページ
次へ
 私は親に建築科受ける事になったとだけ伝えた。      お母さんからしたら私のただの心変わりとしか思ってない。      でも私はそれでいいやと思ってた。もうどうせちょっと行ったら辞めるんだし。みたいな。      そういう私に親は呆れてた。      だから尚更あんな事言ったんだと思う。      私は諦めた。ちょっとだけ、行ってみよう。つばさの事もあって、私は高校に通う事を決めた。      それからはあっという間だった。高校生になるんだ…。      なんだかウキウキしてる自分もいた。      つばさに入試の時もらった連絡先に手紙を書こうとしたけれど、落ちてたら…と思ったら書けなかった。      後からわかった事だけど、つばさもそう思ってたらしい。      お互いに連絡を取り合わないまま、入学式を迎えた。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

205人が本棚に入れています
本棚に追加