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咲『え…ウソ?誰か来た?』
大雅『マジ!?へいどうぞどうぞ!』
予想外のノックに、大雅は急いで部屋のドアを開ける。
するとそこから、どこかで見たことある優しい顔した男性が現れる。
……あれ?
優『失礼するね。』
なんと来たのは、先日お世話になったあのスマイルマン、優先輩だった。
優先輩はまたまたハイパースマイルであいさつしてきた。
大雅『優さん!?どうしたんッスか!?』
あれ?大雅も知ってる?
優『いや、君達がどんな悩みでも解決してくれるって聞いて、あいさつと一緒にね。』
優先輩は俺を見てまたまたテラインパクトスマイルをする。
優『俺のこと覚えてる?』
春馬『もちろん。あの時はマジで助かりました。過去も現在も笑顔に癒されました。』
ふと他の奴らを見ると、全員ヤバイくらいびっくりしてた。
そんなびっくりする人物なのか?
優先輩は相変わらずスマイルだ。
ちなみにスマイル0円だ。
大雅『…で、お悩みとは何ッスか?』
優『実は、明日が誕生日の知り合いがいて……何かプレゼントをあげたいんだけど、それを選んでほしいんだ。』
…誕生日プレゼントってやつか。
優先輩はニコニコ語り、それを聞いて大雅が興奮気に目を見開く。
大雅『知り合いって……麗奈さんですか!?』
優『よく分かったね!』
春馬『…なぁ…麗奈さんって誰…?』
俺は咲に小声で聞くと、咲も小声でかえす。
咲『…藤森 麗奈っていう……すっごいキレイな先輩…』
なるほどなぁ、と納得して、この優先輩のいい男オーラと咲の言う麗奈先輩の評価を照らし合わせてなんとなく関係性を予想。
春馬『…もしかして彼女ですか?』
優『うん、そうだよ。』
なんとなくで口にしたのに当たってしまい、思わず口を手で塞いで驚く。
彼女!?マジ!?すげぇ高校の先輩ってすげぇ!!
大雅『誕生日プレゼントって、優さんは何か買ってないんスか?』
優『いや、買ってるよ。』
当然のように言われてしまい、俺たちは全員キョトンとする。
え?
じゃあなんで俺達に頼むの?
由紀『じゃあ先輩が選んだそれをプレゼントしたらイイんじゃないですか?』
優『いや、もう一つ……麗奈が喜びそうなものが欲しいんだ。』
咲『?優さんのプレゼントじゃダメなんですか?』
まったくその通りだ。
俺たちのリアクションに対して、優先輩は少し困ったような顔をした。
優『…まぁ、君達も多分分かってくれる日がくるよ。』
大雅『じゃあ優さんのプレゼントとは別のプレゼントを探せばイイんスね!』
優『うん。明日までだから難しいかもしれないけど…』
大雅は立ち上がり、俺達にサムズアップのサインをした。
まったく主張が理解できないサインだけど。
大雅『じゃあ今から行って来ます!!明日までには必ず渡しますから!行くぞテメェら!』
由紀『おぉ~~!』
謎のテンションに置いてかれてるのは俺と咲で、残りのアホとチビはすごいやる気。
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