旅は道連れ世は情け

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春馬『んだよ!とってやったんだから感謝しろよ!』 咲『はぁ!?堂々とセクハラしといて何言ってんの!?』 あれ!?そんな怒る!? 口元についてたあんな微量のソフトクリームすら俺にあげたくなかったの!? 食いしん坊がコイツ!! 由紀『いいなぁ~…。なんかラブラブのカップルみたい…。』 咲『ほんとにやめて由紀トラウマになるから。』 春馬『そんな嫌な思い出!?え、油断したら泣きそうなんだけど俺!?』 コイツなんで俺に対してこんな冷たいの!? ソフトクリームくらいくれたってよくない!? ケチか!!ケチンボかこいつ!! 大雅『あ、ハル~~~!!』 妙に腹立たしい声が聞こえたと思えば、大雅がコチラに走ってきていた。 春馬『お前はもう買ったのか?』 大雅『俺はいろいろ探しに探し、最高のプレゼントを探した………が!!』 ……が? 大雅『……金なかった!』 春馬『引っ叩きてぇなぁコイツ。』 てへへと笑う大雅に殺意が沸いたのだった。 ん?ということはプレゼント買ったのって… 春馬『じゃあ結局俺しか買ってねぇの!?』 咲『え!?ハル買い物できたの!?』 春馬『そこに驚く!?』 いやまぁたしかにめっちゃドキドキしながら買い物したけども!! お前ら完全にただの役立たずだよ! ノリノリで来てた組がなんもしてないのってどうなの!? んだよ……じゃあもう少し真剣に探せば良かった…… 大雅『じゃあ学校に戻るぞ!』 春馬『え?優先輩はまだ学校にいるのか?』 大雅『優さんはサッカー部だからまだ部活やってるはずだ!』 …サッカー部? あ、サッカーしてるってことか。 爽やかな優先輩が爽やかなサッカーをしてるとは………爽やかだな。 こうして俺達は学校へ戻ってきた。 由紀『ねぇ、ところでハル君は何を買ったの?』 春馬『後のお楽しみです』 大雅『じらすなよ~。言っちゃえよ~。』 そんな隠すほどの物じゃないけど、コイツらに見せるのはなんかムカつくからあえて見せない。 咲『…あ。あれ優さんじゃない?』 咲はグランドを指差した。 確かにそこには爽やかにサッカーをしている優先輩が。 その姿を見て、俺達はとりあえずグランドに向かう。 大雅『優さ~~ん!!』 大雅が大声で叫ぶと、優先輩も気づいてこっちに駆け寄ってきてくれる。 優『どうしたの?もしかして…もう選んでくれたの?』 大雅『もちろん!』 由紀『私達にかかればチョチョイのチョイです!』 春馬『すっごい納得いかない。』 コイツらぱねぇ。 一番頑張ったの俺ですよ?
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