立てば芍薬、座れば牡丹、笑う姿は初恋草

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学校には、テストというものがあるらしい。 定期的にそれを用いて、学力を試されるとのこと。 まぁ真面目に授業受けてる俺からしたら全然問題にならんだろう。 そんな余裕を持って受けた初テストは、散々たる結果でした。 あれ、俺結構真面目に授業受けてたのになんでこんな酷いの? 努力は身を結ばんのですか神様? 春馬『神様なんてこの世にはいないのかもなぁ』 大雅『ぶははお前めちゃくちゃ点数悪いじゃねぇかバッカじゃねぇの!?ぶはは!!』 俺のテストの点を見て爆笑してる大雅君ですが、彼のテストの点は俺よりひどいです。 なのになんでそんな笑えるの?馬鹿なの? 咲『あれ?でもハル、英語だけほぼ満点だ。』 由紀『うわっ、ほんとだ!?ハル君英語ペラペラさんですか!?』 俺弄りに咲と由紀も加わる、かと思えば、俺の英語の点数に驚愕している。 そりゃ、俺ずっと外国に住んでたし、英語はペラペラじゃないと生きてけねぇし。 …いやその英語を活用するほど外との関わりはなかったわけなんだけど。 春馬『英語ペラペラだと頭いい感じするしそれだけでいいってことにしてくんないかなぁ。』 咲『その分ハルは日本語が怪しいしね。』 えマジで?俺そんな変な日本語使ってる? それとも遠回しにバカって言ってる? そんな感じで、俺の人生初テストは憂鬱な結果で終わったのだった。
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