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急に立ち止まった俺を隣に並ぶ森羅が訝しげな表情を浮かべながら覗き込んだ。
むにゅ~ッ!
「いっ、いひゃい、いひゃいのだ!?」
なんとなく俺は森羅の突き立てのお餅のようなほっぺを横に引っ張った。
「なぁ、お前の母ちゃんって良い人だな」
「うぬぬ、それと私の頬を引っ張る行為にいかほどの意味があるのだ!?」
「いや、別に無いけど」
「酷すぎるのだ!」
何食わぬ顔で告げたら森羅は妙に凹んで、その場に座り込んでしまった。
「うぬぅ~私は本当に純也を好きになっても良いのか? なんだか凄く将来設計が不安なのだ」
ちょっと遊びすぎたかな?
まぁ、今日は特別だから普段の俺が絶対にしないことをしてやるかな!
俺は座り込む森羅の背中に近付き、そっと膝の裏と首に手を回して、勢い良く持ち上げた。
「うっしゃぁ、根性!!」
「ぬっ、ぬぁ~これは禁忌のお姫様抱っこではないか!?」
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