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校門に寄りかかるように体育座りをして落ち込む。
そんな俺の肩を森羅は励ましの意味を込めて優しく叩いてくれた。
うぅ……すまないのう、森羅ちゃん。
一気に50歳ほど老け込んだ気分だ。
そんな俺を余所に、渚さんは小百合さんに詰め寄り文句を言い始めた。
「って、邪魔をするなよ小百合。 もしかしたら、戦う乙女の姿に純也が……その……惚れるかもしれないだろう?」
「あらぁ~萌え萌えな台詞ですね♪ ですが、今はお淑やかさを売る場面ですから……てい♪」
小百合さんは背中に手を入れ、黒縁メガネを取り出して渚さんに装着した。
うむぅ~いつ見ても謎だ。
あの背中の何処に収納スペースがあるんだ?
「あぅ!? むぅ~何をするんですか小百合さん!?」
「あらあらぁ~やっぱりメガネモードな渚も萌えますねぇ~♪」
メガネをかけた渚さんは普段とはうって変わり、性格がお淑やかになってしまう。
普段が剛胆な性格なだけあって、一気に弱々しい女の子になった時のギャップは一撃必殺といえるだろう。
「うぅ……こんな姿を純也さんに見られたら、恥ずかしくて死んじゃいますよ」
「ぐはぁ~萌えーーー!!」
「ちょっ、ちょっと小百合さん、きゃぁ、触らないで下さい!?」
小百合さんはリボンを揺らしながら渚さんを押し倒し、鼻息を荒くしながら渚さんのナイスボディを撫で回している。
うむ、朝から過激な友情だな。
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