2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
翌朝
「よ‼守。」
「よ‼」
いつもみたいに挨拶を交す僕と垣本。
「今日は授業もねぇーしいっぱい練習出来んな‼」
とかなりの喜び方をしながら僕に話す。
「そうだなぁ…」
僕は、苦笑いしながら答える。
そして、僕達は喋りながらグランドに行く。
すると監督が僕達に近付いて来て急に真剣な顔をして喋り出す。
「守。垣本の案で急遽明日練習試合を組んで来た。」
僕はかかさず
「その相手は?」
「宮崎北部高校だ。」
と監督は言う。
宮崎北部高校とは、九州屈指の強豪高であると聞いた事がある。
「どうしたんだ➰?」
と皆が問掛ける。
そして、僕は皆に練習試合の事を全て話してやった。
「なんだと⁉」
「宮崎…北部…高校とウチが試合⁉」
やはり皆も驚きを隠せない。
「なんだよ。オメェーらビビってんのか?」
と堂々と聞く垣本。
「当たり前だろ‼」
と皆、声を揃えて答える。
「何言ってんだよ‼
俺達は豪谷島高校に負けたけど甲子園の決勝まで残ったじゃねぇーか‼」
と必死で説得する垣本。
「………。」
少しの時間沈黙が続いた。
「…分かったよ。」
「戦ってやろうじゃねぇーか‼」
「そうだな。俺達甲子園準優勝してるもんな‼」
皆、いっせいに答える。
「じゃ、明日の時刻と場所を知らせるぞ。
何かにメモっとけ。」
そして明日に向けて必死に練習するのであった。
「お疲れ様。
じゃ、明日。」
僕はそう言い帰宅した。
明日の集合場所は、地方球場。
時間は、8:30までに集合。
「よし。少し暇が出来たしグラブとか綺麗にするとするか。」
僕はそう呟き、油を持って来て、色々な汚れをとった。
そして、グラブやスパイクが綺麗になったところでベッドに横たわった。
最初のコメントを投稿しよう!