宮崎北部高校VS秀聖学院

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「2番、ライト、仲山君、背番号18」 バックスクリーンのメガホンが皆に伝える。 「………よし」 小声で呟く僕。 …… 「ボール。」 審判が言う。 僕の球は、大きく外れた。 2球目 「ボール 2ボール。」 僕は何故か嫌な予感がすると言う事を感じた。 汗は次第に僕の顔中で動きまくる。 「どうしたんだ…。」 そう不可かいな気持ちで3球目を投げる。 「カキーーーン‼」 「あぁ‼」 垣本がマスクを取りボールを目で追う。 「ホームラン。」 レフトにいる審判が腕を回す。 「やられ…た…。」 「タ…タイム、タイム。」 監督は大急ぎでマウンドに来て僕に 「どうした? お前、何か変だぞ? 早すぎるかも知れんがやもえん。 ピッチャー交代だ。」 監督は頷きながら選手に告ぐ。 「守が…降板⁉ 嘘でしょ監督‼ アイツはこの前から調子が良いからこの試合を組んだんでしょ‼ なのに…何で…。」 垣本は大きい声を出し次第に声が小さくなった。 「しょうがないんだ 相手が宮崎北部である以上失礼な試合はリスクが高すぎる。 分かってくれ、垣本。 全員持ち場に戻れ。」 そう秀聖ナインに告ぎ監督は審判にピッチャー交代を申し出た。 「く…。」 僕は、凄く凄く悔しかった。 でもしょうがない。 僕はゆっくりと歩きダグアウトに向かう。 「選手の交代をお知らせします。 ピッチャー、守君に代わりまして、須王君。 背番号10番。」
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