宮崎北部高校VS秀聖学院

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宮崎北部高校VS秀聖学院

いよいよ宮崎北部との練習試合だ。 「ふぅぅ。」 と僕は深く深呼吸をしておもいっきり吐いた。 練習が始まった。 監督はポジションを言いノックをする。 勿論僕はピッチング練習だ。 「よし、この前みたいに球も変化球もキレが抜群じゃん‼」 垣本は関心する。 「両チーム集合‼」 「行くぞー‼…おぉ‼‼」 「絶対勝つぞー‼…おぉ‼‼」 両チームは球場中に響く様な声をあげ集合する。 「これより、先攻秀聖学院対、後攻宮崎北部高校で試合始め‼」 「お願いします‼‼」 審判が言った後両チームが言い合う。 「プレイボール‼」 審判が腕を上げ言い出す。 (よし、垣本はキレが抜群だって言ってくれてたし、僕的にもコントロールや球速が良くなったと思う) 僕は心にそう言い垣本のサインを見る。 まず垣本はアウトコース高めのスライダー。 だが、1番の玉井は全国選抜に選ばれている位の奴だ。 そうとうキツイな。 まぁ頑張るしかねぇーか。 振りはぶって…投げた。 「ストライィィィク‼」 審判が叫ぶ。 「ナイスコース」 そう言いボールを僕に返す垣本。 (次は、イン範囲ひっぱいのフォークか) 振りはぶって…投げた。 「コノヤロォー。」 と玉井が声をあげバットを振る。 (掛った) 苦笑いをする垣本。 「ゴン。」 バットの先に当たった音がする。 「何ィ⁉フォークか。」 と玉井。 「ショート‼」 と僕が言う。 「アウト‼」 一塁の審判が言う。 「ナイスピッチング‼」 と垣本が僕に言う。 (上々の立ち上がりだな) 自分でも褒める。 だがまだ一人。 油断は禁物だな。
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