新聞記者と氷の幼精

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新聞記者と氷の幼精

【フロストコラム】 「うーん、昨日はあまり寝ていなかったんですよ。 え、何故かって? そりゃあ新聞記者ですから、記事をまとめてたんですよ。 魔理紗さんがまた物盗ったーとか、プリズムリバー三姉妹が今度演奏会やろうとしてるーとか、河童さんが人間達と〇〇〇してるーとかね。 今月は久しぶりに記事の量が多かったんですよ、うん、いつもの3倍くらい(当社比)。 だからほとんど徹夜でやってたわけで、 決してよそ見してたとか、 手が滑ったとかじゃなくて、 うん、まあ、その…」 眼下に散らばった文々。新聞を見つつ、見返りのない言い訳合戦を終わらせる。 「うぁ…、これ全部拾うのかぁ…」 幻想郷の人数分、まだ一部として配っていなかった文々。新聞を見下ろして、ため息をつく。 ちょうど博麗神社の近くの原っぱだったから、まだ集めやすいが、徹夜の疲れと普段はしないミスに思わず眉間にしわがよってしまう。 「霊夢さんに手伝ってもらおうかな…。いや、でもそれで新聞とってもらえなかったりしたらやだし…」 仕方ないと原っぱに降り立って、辺りを見回した。 新聞記者を誇りとしている自分としては、やはりどんな失態も見られたくないものである。
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