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「こうなると思ったよ。
お前は頭が良いし出来る男だ。だから、順調に武器を回収しすぐにこの場所に到着する。
中に入れば少し位は警戒するだろう。
だからこそ俺はこの入り口に目を付けた。
そのベンチはいかにも武器を置いてくださいって言ってるもんなぁ。」
不覚だった。
稔は狩りを楽しむ性格だと思っていたからだ。
「くそっ!」
俺の一言に稔は鉛球で返した。銃弾は俺の右腕に向かって放たれる。
「何がくそだっ。どうせ俺が殺人を楽しんでから来ると思ってたんだろう?」
稔がそう言うと今度は左足に激痛が走った。
「俺にとってこの戦いは王になるための大切なものだ。勝つためなら時にはそういう衝動も抑えなければならない。」
今度は俺の右足に向けて銃を放った。激痛と共に悔しさがこみ上げる。
そして
稔は剣を振り上げ俺の頭目掛けて突き降ろした。
「つぼみと合わせてくれた事、今となってはお前には感謝している。だから殺さないでやるよ。」
仰向けに倒れた状態の俺の顔面の真横に剣が突きたてられた。代わりに左腕に激痛が走った。
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