FREEDOM

2/18
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
午後7時 夏前の雲空 追いかけても 追いつけない 遠すぎる空 ちらほら星が1つ2つ そこまで駈け登る手段は あるのかい? 灰色混じりの空 隙間がない大きな雲 底を知らない底に 濁る雨音 嘘上手な舌 金属製の壁 溶けては また作る 立ち尽くす少年 肌身さらして 重らぬ温もりを 求めて恥じらいを捨て去る 前髪で隠した真実 読み取れない声 横顔は笑ってた 痺れた怒りを 優しさで触れる 白みを帯びて 延々に伸びてく雲 そこに ちらほら星が…
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!