精霊界

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「グガアアア!!」 優達が驚いている間に、サファイアドラゴンはじりじりとこちらに近づいてくる。 「皆、何かやばくない?」 「ああ…明らかに俺達を狙ってるよな…」 「ここはやっぱり…」 「逃げとく?」 四人はひそひそと話しながら、今の状況をどうするか考えている。 「グガアアア!!」 サファイアドラゴンがしびれをきらしたのか、優達に襲いかかってきた。 『逃げろーーー!!』 優達は全速力で走り、サファイアドラゴンから逃げ出した。 「グガアアア!!」 「優!こっちにもサファイアドラゴンがいるぞ!!」 彗が前を指しながら言った。 「右に逃げよう!!」 「こっちにもいるよ!!」 龍が右を向くと、サファイアドラゴンと目が合った。 「左は!?」 「こっちも駄目だよ~!!」 美佐が左を見て、サファイアドラゴンがいることを確認した。 「どうすんだ優!囲まれてるぞ!!」 「彗!そんな事僕に言ってもどうしようもないから!!」 優達があれこれ言っている間にも、サファイアドラゴン達はどんどん優達に近づいてくる。 「くそっ!!何でいきなり追われなきゃいけないんだ!!」 彗がその場で地団駄を踏んだ。 『グガアアア!!』 サファイアドラゴン達が一斉に優達に飛びかかった。 その時だった。 「風霊術―『雅』!!」
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