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そう、叫び声が聞こえると同時に、飛びかかったサファイアドラゴン達が、吹き飛んだ。
「今の内に、こちらに!!」
「わ、分かりました!!」
優達は声の主の言う通りにし、そっちの方へと走っていった。
「はあ…はあ…助かりました…」
「怪我は無いですか?」
「はい、大丈夫……!!」
優がふと顔をあげる。
そして、声の主の姿を見ると、固まってしまった。
「あ…あの、何か付いてますか?」
「君…もしかして、風霊使いウィン?」
優が声の主にそう言った。
それを聞き、彗達も姿を見る。
「その通りです。僕は風霊使いのウィンです。」
「やっぱりここはカードの世界なのか。」
彗が、自分達の推測が確信になったと言わんばかりにそう呟いた。
「カードの世界…」
美佐はそう呟くと、何か考え出した。
「どうしたの?美佐。」
龍が美佐に何を考えているのか聞いた。
「いや、カードの世界だと何かな~って思って…」
「皆さんはカードの世界と言っているようですが、僕達は精霊界と呼んでいます。」
ウィンが彗達の話を聞いていたかのように、そう言った。
「精霊界か…でも、何で俺達はここに来たんだ?」
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