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ウィンが先程サファイアドラゴンを吹き飛ばした魔法で、再び攻撃をする。
「グアアア!!」
しかし、サファイアドラゴンは二度も喰らうはずもなく、風霊術―『雅』を避けた。
「嘘!?避けられちゃった!!」
ウィンがあまりの出来事に、驚きを隠せない。
「と、とりあえず逃げよう!!」
優が慌ててそう言うと、皆はすぐに走り出した。
「グガアアア!!」
「…ふう、なんとか撒いたか…」
「ところでウィン、さっき裂け目がどうこう呟いてたけど…」
龍が先程のウィンの呟きを思いだし、尋ねた。
「その事についてはまず、あの裂け目を見て。」
そう言ってウィンが空を指さす。
「あれが…裂け目?」
「うん。でね、あなた達は、その裂け目を消す力を持っているの。」
「えっ、どういう事なの?ウィン。」
優が話の意味が分からないため、どういう事なのか尋ねた。
「つまり、あなた達には、身体の中に眠る力、簡単に言うと魔力…みたいな感じの力があるの。」
「でも私達、そんな力使えないよ?」
美佐は最もな事を言った。
「それは、人間界に魔力の源が無かったからじゃないかな?」
「精霊界には、その魔力の源ってのがあるのか?」
彗が魔力の源の事に興味を持ったのか、ウィンに聞いた。
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