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「うん、そのおかげで僕も魔法が使えるんだよ。」
「でもさ、この世界の住民全員が魔法を使えるわけでも無いんでしょ?」
優が質問する。
「そう。魔力の源は誰にでも使えるわけじゃないの。」
「てことは、俺達には魔力の源を使える素質を持っているのか?」
彗が話の内容を大体把握し、そう尋ねる。
「うん。その後の説明は、先生の所に行ってから、先生にしてもらうね。」
「う~…」
美佐が話が終わると同時に唸った。
「ど…どうしたの?美佐…」
龍が唸っている理由を尋ねた。
「話が難しくて分かんなかったよ~…」
『………』
美佐の一言で、皆言葉を失った。
「ま、まあとりあえずその先生に会いに行こうよ。」
優はなんとか空気を変えようと、話題を戻した。
「そうだね…皆、伏せて!!」
ウィンが叫んだ。
それと同時に、サファイアドラゴンがこちらに向かって飛んできた。
「くっ!もう見付かったのか!」
彗がそう言って、そこら辺にあった石を持って立ち上がり、サファイアドラゴンの顔目掛けて投げた。
「グガアアア!!」
彗が投げた石は、サファイアドラゴンの額に命中した。だが、サファイアドラゴンは逆に怒ったようだ。
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