精霊界

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「彗、怒らせてどうするの!!」 「わりぃ優!本当は目に当てるつもりだったんだが…」 彗が手のひらを合わせて優に謝った。 「彗、危ない!」 美佐が叫ぶ。 「へっ?」 彗は後ろを向くと、サファイアドラゴンがいた。 「おわああああ!!」 彗はすぐにサファイアドラゴンから離れた。 「グガアアア!!」 「風霊術―『雅』!!」 ウィンが風霊術―『雅』を放ち、サファイアドラゴンの動きを止める。 「グルルルル…」 「えっ?あれ!?」 サファイアドラゴンが向きを変え、ウィンの方を向いた。 「あのままじゃウィンが!」 龍が何かないか探す。 「くそっ!」 優はその場に落ちていた太い木の棒を取り、サファイアドラゴンに殴りかかった。 「グガア!?」 サファイアドラゴンはあまりの痛さに、叫んだ。 「今の内に逃げよう!」 「優君!前!!」 ウィンが叫ぶ。 「グガアアア!!」 サファイアドラゴンが、優の持っている木の棒を、叩き落とした。 「しまった…!!」 「風霊術―『雅』!!」 ウィンがすぐに優を援護した。 「グアアア!!」 サファイアドラゴンはそれを避け、ウィンの方に飛んでいく。
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